[re:Invent2019] [レポート] WIN301 – Modernizing Microsoft SQL Server on AWS #reinvent

[re:Invent2019] [レポート] WIN301 – Modernizing Microsoft SQL Server on AWS #reinvent

Clock Icon2019.12.10

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しばたです。
SQL Serverのモダナイズというタイトルに惹かれて参加したセッションレポートをお届けします。

セッション情報

In this session, we take a cloud-based approach to modernizing and cost-optimizing Microsoft SQL Server on AWS. You learn the benefits of modernizing and how to get started. We cover topics such as how to leverage the optimize CPU feature, how to deploy Microsoft SQL Server on Linux, and how to migrate from Microsoft SQL Server to Amazon Aurora.

  • Bini Berhe - Sr. Solutions Architect, Amazon Web Services
  • Mona Soni - VP of Engineering, Dow Jones
  • Luke Sawatsky - Manager of Software Engineering, Dow Jones

配信動画

https://www.youtube.com/watch?v=CxDRZ9aMvFk

アジェンダ

アジェンダは以下。

Moderizationの意味するもの

このセッションでは「モダナイゼーション」をtraditionalな状態からmodernな状態への遷移であり、質、効率、速度が上がりコストが下がるものであると定義していました。
SQL ServerにおいてはSQL Server 2012で登場したAlways onやパーティションテーブルといった機能を一例として出し、新しいバージョンで随時新機能が出ている点に触れていました。

SQL Server on Linux

最初にSQL Server 2017から登場したSQL Server on Linuxの概要に触れ、コスト削減の観点からオンプレ環境にあるSQL ServerをSQL Server on Linux on EC2な環境に移行する例が紹介されました。

スライド中で紹介されているURLはこちらのブログ記事になります。

Optimized CPUs for Amazon EC2

ここはサラッと触れるだけででしたが、CPU オプションの最適化を使うことで要件に対してより適切なインスタンスタイプを選択することができ(コア)ライセンス費用を浮かすことができるといった内容でした。

What is Amazon Aurora

ここからはAuroraの話に入り、まずはAuroraの概要について語られてました。

セッションの内容的にSQL Serverに対して

  • ライセンスコスト
  • スケーラビリティ
  • リストア容易性

での優位性を主体としてました。

AWS Database Migration Service (AWS DMS)

続けてDMSの概要と、DMSを使ってオンプレ環境のSQL ServerをRDS for SQL Serverに移行するパターンと、Schema Conversion Toolを併用しAuroraに移行するパターンについて語られてました。

What is the Database Freedom Program

そしてAWSのデータベース移行支援プログラムであるDatabase Freedom Programについての説明がありました。

こちらは率直なところ実際のプログラムのサイトを見ていただいた方が良い気がします。

Dow Jones社の事例紹介

セッションの後半はDow Jones社の事例(Modernization journey)を紹介する内容でした。

こちらはざっくり、

  • Dow Jonesでは12年以上大量のマーケットデータを取り扱っている
  • 2年前から「モダナイゼーション」を試験的に始めた
    • プロジェクトの優先度も低い、既存システムが複雑すぎる
  • 1年前からパートナーと共に本気を出した
  • クラウドに移行するか否か(オンプレに残り続けるか)は大きな問題だったがギャンブルはしたくなかったので規範を決めた
  • オンプレSQL Serverは4マスターノード、9サブスクライバ
    • 決して単純な構成ではない
  • Dows Jonesとして理想の構成を考えた
  • アプリケーションが約40あり、1年では理想系にはできないので現実的な構成を決める必要があった
  • Auroraへの移行はDMSを使い、前述のSchema Conversion Toolを併用するパターンで実施した
    • データ同期のレイテンシーが5分で済み、我々のユースケースに完全にマッチした
  • 移行後のクラスター構成はバージニアとオハイオのGlobal Cluster構成
    • バージニアには5 Reader、1 Writer
    • オハイオには6 Reader
    • オンプレ環境に対しよりシンプルな構成に
  • 移行後の運用費は約半分に
  • 移行後のモニタリングはCloudWatchとNewRelic
    • きわめて安定してる

といった内容でした。

最後に

セッション内容としてはこの様な感じでした。
Aurora移行が主体のセッションなので仕方ないのですが、個人的にはもっとSQL Serverに特化した話が聞ければ嬉しかったですね。

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